昼蛙トランスレーション

主にゲーム・音楽関連の翻訳トレーニング置き場。

【英語紹介文】Fergus McCready "Stream"ストアページレビュー【翻訳】

スコットランドのピアニスト、ファーガス・マクリーディ(Fergus McCready)氏のジャズトリオの4枚目のアルバムが出ました。

私は氏を知ったのはかなり最近だったのですが、ちょうど新作が出たタイミングで聴いたらこれが相当に良かった。

というわけで、Bandcampのストアページに書かれたちょっと長めの紹介文があったのを訳しました。

https://fergusmccreadie.bandcamp.com/album/stream

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【英語記事】Fat Mike(NOFX)、解散について語るインタビュー記事【翻訳】

1983年結成、2024年をもって解散が決まった、米パンクロックの巨頭"NOFX"。

本国でのラストは10月とまだ先ですが、このエントリを投稿している今日、日本での最後の公演となる”Punk Spring 2024“の出演となります。

 

2023年12月に米メディア”Us Weekly”にて行われたインタビュー記事を翻訳しました。

元記事はこちら↓

www.usmagazine.com

 

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【歌詞】Stöj Snak "Old Friends and Irish Coffee" 【対訳】

デンマークのアコースティック・フォーク・パンクバンド Stöj Snak

知ったのはつい最近です。

 

デンマークというと(Bjorkみたいな)アンビエントな陰鬱とした音楽のイメージがありましたが、カラッと乾いた、よく燃える薪のようなサウンドに高めのがなり声、ストレートな歌詞という「これでもデンマークなのか!」とだいぶ驚かされました。それでもメロディには哀愁が漂っており、北欧らしさと意外さが組み合わさった面白いバンドです。

 

仕事としてはBEDTIME DIGITAL GAMESのゲーム「FIGMENT」に楽曲を書き下ろしている(近々「FIGMENT2」が出ますね。楽しみだ)のですが、今回はそれとは無関係のオリジナルアルバム"ScreamerSongwriter"(2016年)から、"Old Friends and Irish Coffee"という曲の歌詞を翻訳しました。

 

stojsnak.bandcamp.com

www.youtube.com

 

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"JAZZ ON THE EDGE"(イスラエル) 開催前新聞記事【英日翻訳】

2022年末、イスラエルネゲヴ砂漠に位置するミツペ・ラモンで行われたジャズフェスティバル「JAZZ ON THE EDGE」。

7回目の開催となった今回は、現地で音楽学校を運営するイスラエル人ベーシストのエフード・エトゥン(Ehud Ettun)氏主導で行われ、5人の日本人ジャズミュージシャンを招きました。

この記事では、エフード氏と長年のデュオを組む日本人、藪野遥佳さんのインタビューを中心としたエルサレム・ポスト紙の特集記事の翻訳を行っています。

 

元記事はこちら。

www.jpost.com

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WaveTale (Original Game Soundtrack) 紹介文対訳

スウェーデンのゲーム会社Thunderfulの2022末新作"Wavetale"。

store-jp.nintendo.com

前身会社であるZoink games時代の名作ゲーム"Fe"(ファイアーエムブレムではない)と同じJoel Bille氏をコンポーザーに迎えており、名実ともにこのFEの後継作品と言ってよさそうです。

www.ea.com

さて、ポケモンにかまけてゲーム本編はまだプレイしてないんですが、サントラをいち早く購入してみたところ、いやーーー良い。

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"Ori and the Will of the Wisp"付録 "The Flora and Fauna of Ori" 日本語訳【②植物編】

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  • 記事まえがき
  • 00—Introduction  (はじめに)
  • 01—Sela Flowers  (セラの花)
  • 02—Blue Moss (アオゴケ)
  • 03—Lightcatchers (ヒオイソウ)
  • 04—Moonblossoms (ツキマチソウ)
  • 05—Spring Plants (ハルカソウ)
  • 06—Ancestral Trees (長老樹)
  • 07—Greenlings (コミドリソウ)
  • 08—Bubbler (アワハキモ)
  • 09—Shy Anemone (ウチキンチャク)
  • 10—Snap Traps (クマバサミ)
  • 11—Tongue Grabbers (シタヅカミ類)
  • 12—Mouldwood Mushroom (チカモリダケ)
  • 13—Bell Tree (ベルの木)
  • おわりに
記事まえがき

オーストリアはウィーンに本部を構える多国籍デベロッパー集団、Moon Studiosが誇る傑作メトロイドヴァニア"Ori"シリーズ。

まぁシリーズといっても2作しか出てないんですが。

 

1作目 "Ori and the Blind Forest"(2015年) は、わずか10人のチームで制作したとは思えないキャラクター、グラフィック、サウンド、何より「ゲーム」としての面白さでアクション好きを唸らせました。

その後、一気に人員を8倍に増やした同スタジオは、あらゆる面でグレードアップを果たした2作目 "Ori and the Will of the Wisp"(2020年) をリリース。すでに1作目の成功によって、インディーゲーム界隈で注目の的になっていたこの2作目は、2020年内にはNitendo Switch版が発売され、それに合わせて "Ori Collector's Edition"も登場しました。シリーズ2作のパッケージソフトセットに以下の特典を盛りに盛った豪華仕様です。

https://www.iam8bit.com/collections/ori/products/ori-collectors-edition

【特典内容】

  • 開閉ギミック式化粧箱
  • ステンドグラス製アートピース
  • 生物ガイドブック“The Flora & Fauna of Ori”
  • 未公開画像を含むスケッチブック
  • アートカードセット
  • 蓄光ハードエナメルピンバッジ
  • "Ori"シリーズ2作のサウンドトラックデジタルダウンロードコード

うーん、豪華。

さて、本エントリはこのCollector's Editionに収められている特典のひとつ、ニウェンに生息する動植物を紹介するブックレットの"The Flora and Fauna of Ori -A Field Guide-" の内容を私訳したものです。

 

構成は全部で動物(モンスター)15種、植物14種を1ページ1種ずつ紹介するというもので、動物編は武芸家のオファーが、植物編は園芸家のトゥリーが、それぞれの語り部となっています。 

 

【注意】

・日本語名は極力公式の名称を使おうとしましたが、名前がゲーム中に登場しないものはこちらで勝手に訳した名称(赤で記載)をつけています。

語り部の口調もゲーム日本語版のものに近くなるようにと考えました。ゲーム内テキストを通しての印象としては、オファーは快活なおっちゃん、トゥリーはちょっとニヒルだけど植物に対する情熱は抑えられないオタクというのがので、できるだけそうなるようにしています。ただ、なにぶんあの2人はセリフの量もそこまで多くないので、解釈違いの際はご容赦ください

 

【①動物編】はこちら。

irisono-mommy.hatenablog.jp

 

半年以上空いてしまいましたが、今回は植物編。園芸家のトゥリーにお願いしましょう。

 

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