昼蛙トランスレーション

主にゲーム・音楽関連の翻訳トレーニング置き場。

WaveTale (Original Game Soundtrack) 紹介文対訳

スウェーデンのゲーム会社Thunderfulの2022末新作"Wavetale"。

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前身会社であるZoink games時代の名作ゲーム"Fe"(ファイアーエムブレムではない)と同じJoel Bille氏をコンポーザーに迎えており、名実ともにこのFEの後継作品と言ってよさそうです。

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さて、ポケモンにかまけてゲーム本編はまだプレイしてないんですが、サントラをいち早く購入してみたところ、いやーーー良い。

 

もともと上記のFeに思い入れがあるのでジョエル氏の曲は好きなものの、Feを始めとする彼が関わったゲーム曲は基本的に戦闘がないので、どうしても静かな曲ばかりになりがちでした。ところが、今作は戦闘ありのアクションも入るので、そこにドラムが乗るとまた独特の浮遊感のある曲になります。

うーん、唯一無二。

さて、ポケモンばかりやってないで取り急ぎサントラの紹介文(ディレクターのメッセージ)を訳して載せておきましょう。

"I knew from the start that the music would play an important part in Wavetale. I also knew it wasn’t going to be easy. The music needed to portray a wide range of moods and emotions. It also needed to set a rhythm that tied into the free and flowy movement of the game. A still ocean surface changing into roaring, monster-filled waves in a moment's notice. The vast open ocean and the solitude of Sigrid being in the midst of it. But also her tenaciousness and the warmth of the people she would meet. Joel did an amazing job crafting a musical score that managed to encapsulate all of this. The hopeful but fragile stillness that at any time could burst into a wild scary roar. Like the ocean." - "Andreas Beijer (Game Director) 

「制作当初から、“Wavetale”では音楽が重要な役割を果たすことになると直観していた。ただ簡単にはいかないということも予想が付いていたよ。本作の音楽には、喜怒哀楽を幅広く表現することが求められていた。それにゲーム中の、自由で流れるような動きと結びつくようなリズムも、つけなくてはならない。凪かと思えば瞬く間に、怪物だらけのとどろく波模様へ。広大な海原と、そのただ中にあるシグリッドの孤独。だが同時に彼女の粘り強さ、旅先で出会う人々の温かさも。そのすべてを見事に込めたスコアを創り上げたジョエルは、驚くべき仕事をしてくれたよ。希望に満ちた、しかしいつ獰猛な雄叫びを上げるかわからない、はかない静けさ。まるで海のようだ」 アンドレアス・ビージャー(ゲーム・ディレクター)

 

 

紹介文も詩的だと何か良いですね。よし、年末仕事を片づけたら正月にやっていきましょう。